作品ゼミ ~さかのぼり小劇場マスターピース~
生まれてくるのが遅かったのか、立ち会えなかった”名作”の数々。
今、わたしたちの眼には、どう映るだろう?
演劇の可能性を信じるあなたのための全8回
急な坂スタジオでは、毎年「創り手」「つなぎ手」を対象とした、
少人数制のゼミナールを開講しています。第三期となる今年度は、「作品ゼミ」を開講します。
現代演劇の<あの名作>と横浜で出会う、「作品ゼミ」、ぜひご参加下さい。
開催概要
日時:
2009年11月4日-2010年1月16日(全8回) 水曜19:00~22:00
※第1回は水曜18:00~22:00/第8回は土曜14:00~18:00
会場:急な坂スタジオ
料金:8,000円(全回参加)/1,500円(各回)
定員:15名
※受講申込方法は、ページの末尾をご覧ください。講師プロフィール・詳細は随時アップされます。
※追加ゲストが決定しました。(10/28up)
第5回 七字英輔 (演劇評論家)
第6回 安藤朋子 (ARICA)
第7回 佐伯隆幸 (演劇評論家/学習院大学教授)
授業概要:
急な坂ゼミナール「作品ゼミ」では、1960~90年代の日本の演劇において大きな足跡を残したと言われる作品を、8回にわたって時代をさかのぼりながら取り上げてゆきます。
小劇場運動が始まった1960年代からおよそ半世紀。若い世代の中には、これらの作品の名前しか知らないという人も少なくないのではないでしょうか。
このゼミでは、概論的な知識を得ることよりも、1つ1つの作品に丁寧に向き合うことに重点を置きます。
各回とも貴重な映像資料を用意し、実際に作品や運動に関わった人物や研究者をゲストに招いてお話を伺います。
また、ゼミ生も含め、作品に対するそれぞれの意見や想いを交換し、時には突き合わせてゆきます。そうした場に身を置くことで、「過去」の”名作”の体温を感じながら、参加者ひとりひとりが「現在」の表現活動や興味を切り口として作品を実践的に考証することを目指します。
作品ゼミ長から
作品ゼミ長
高橋宏幸(シアターアーツ 編集代表)
演劇はつねに「いま、ここ」でやられるものです。ただ、その言葉だけでは、かつての作品がもった思想や方法というものは継承されないものになってしまいます。
このゼミでは、今ではもう見ることができなくなってしまった作品を、まず映像であれ、しっかりと見ること。そこから始めたいと思います。そして、その作品に関わった演出家や批評家などを招いて、作品がもった時代を超える可能性について徹底的に話をする。そのために、ここでは1960年代以降の日本の演劇史のなかでも、メルクマールとなった作品を取り上げます。
作品を教養的に見るだけではなくて、なんらかの形で創作や批評の現場へと実践的に結びつくことを目指したいと思います。
プロフィール
1978年岐阜県生まれ。演劇批評。日本近現代演劇研究。演劇批評誌「シアターアーツ」編集代表。
桐朋学園芸術短期大学非常勤講師。論文に、「Theatre des entspannten raumes」『Theater
in Japan』(Theatre der Zeit)、「詩と身体の空間―村山知義とアヴァンギャルド時代の空間」
『述3』(明石書店)など。
カリキュラム
作品・ゲストについて:
作品の概要・ゲストのプロフィールについては、随時更新してゆきます。
また、追加ゲストが決定した場合も、こちらにてお知らせいたします。
※作品・ゲストは、予告なく変更になる場合があります。あらかじめご了承ください。
※授業内容の都合につき対象作品を変更いたしました。(10/28up)
・維新派『王國』→『水街』
・NOISE『DOLL』→『MORAL 2nd』
・転形劇場『小町風伝』(1977)『水の駅』(1981)→『水の駅』(1981)
第1回 11月4日(水) 18:00-22:00
※18:00-19:00に、「作品ゼミ」のイントロダクションを行います。
維新派 『水街』
(作・演出:松本雄吉、初演:1999)
ゲスト: 松本雄吉(演出家/維新派主宰)
第2回 11月11日(水) 19:00-22:00
dumb type 『S/N』
(初演:1994)
ゲスト: 内野儀(演劇批評家/東京大学大学院総合文化研究科教授)
第3回 11月18日(水) 19:00-22:00
NOISE 『MORAL 2nd』
(作・演出:如月小春、初演:1984)
ゲスト:小崎哲哉(編集者/『REALTOKYO』『ART iT』編集長)
第4回 12月2日(水) 19:00-22:00
夢の遊眠社 『野獣降臨(のけものきたりて)』
(作・演出:野田秀樹、初演:1982)
ゲスト:鴻英良(演劇批評家)
第5回 12月9日(水) 19:00-22:00
『熱海殺人事件』
(作:つかこうへい、初演:1973)
ゲスト: 絓秀実(文芸評論家/近畿大学国際人文科学研究所教授)
七字英輔(演劇評論家)
第6回 12月23日(水・祝) 19:00-22:00
転形劇場 『水の駅』
(作・演出:太田省吾、初演:1981)
ゲスト: 森山直人(演劇批評家/京都造形芸術大学准教授)
安藤朋子(ARICA)
第7回 1月13日(水) 19:00-22:00
68/71黒色テント 『ブランキ殺し上海の春』
(作・演出:佐藤信、初演:1976)
ゲスト: 佐藤信(劇作家/演出家/座・高円寺芸術監督)
佐伯隆幸(演劇評論家/学習院大学教授)
第8回 1月16日(土) 14:00-18:00
※17:00-18:00に、「作品ゼミ」のまとめを行います。
演劇実験室「天井桟敷」『レミング 壁抜け男』
(作:寺山修司、演出:寺山修司 J・A・シーザー、初演:1982)など
ゲスト: 八角聡仁(批評家/近畿大学文芸学部教授)
受講申込方法
お申込はメールにて受付けます。
件名を「急な坂ゼミナール 受講申込」とし、本文に以下の内容を記入して下さい。
書き込み項目:
1. 受講希望の回(全回参加の方は、「全回参加」とご記入ください。)
2. 氏名(ふりがな)、年齢、住所、メールアドレス(携帯不可)、日中連絡のとれる電話番号
3. 履歴(作品の創作、出演、制作歴、所属なども含む)
4. 急な坂ゼミナールに期待すること(200~400字程度)
5. 急な坂ゼミナールを知った方法
※ お送り頂いた情報は選考以外の目的で使用することはありません。
選考スケジュール:
【応募締切】 2009年10月30日(金)
【選考結果通知】 2009年10月31日(土)
申込先:
こちらのゼミナールは終了いたしました。
たくさんの皆さまのお申込み、誠にありがとうございました。
【お問合せ】 急な坂スタジオ(担当:小島・里見)
Tel 045-250-5388/E-mail seminar@kyunasaka.jp