この度は、「坂あがりスカラシップ2010」にご応募いただき、誠にありがとうございました。
応募総数22名の候補者の中から厳正なる審議を行った結果、
昨年度より継続支援として神里雄大氏と、本年度より藤田貴大氏が選出されました。
藤田貴大
マームとジプシー主宰・劇作家・演出家。1985年生まれ北海道伊達市出身。桜美林大学文学部総合文化学科にて演劇を専攻。2007年マームとジプシーを旗揚げ。以降全作品の作・演出を担当し、横浜を中心に演劇作品を発表。象徴するシーンのリフレインを別の角度から見せる映画的手法が特徴。また、役者が本来持つパーソナリティや役者自身の質感を作品に大きく反映させ、舞台上で生まれるリアルなドラマを作品に組み込んでいる。
神里雄大
岡崎藝術座主宰/鰰[hatahata]・演出家・作家。1982年ペルー共和国リマ市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。2003年「岡崎藝術座」を結成。2006年『しっぽをつかまれた欲望』(作:パブロ=ピカソ)で利賀演出家コンクール最優秀演出家賞を最年少で受賞。2009年『ヘアカットさん』で第54回岸田國士戯曲賞最終候補作品ノミネート。2009年より白神ももこ(振付家・ダンサー)と、新ユニット「鰰[hatahata]」を結成し「岡崎藝術座」と平行して活動している。ペルー出身川崎育ちの神里による演出作品は、ラテンアメリカを思わせるダイナミックかつフランクな言葉づかい”身体づかい”と、ニュータウンの神経質を彷彿とさせる繊細さとが混ざり合い、独特なバランスを醸し出している。
両氏には、急な坂スタジオ・のげシャーレ・STスポットによる制作支援のもと、2月に作品発表を行っていただく予定です。
今後も我々は、「坂あがりスカラシップ」の発展的な継続、そして創造・育成に重点をおいた拠点として、創造の担い手への支援に努めて参ります。今年度のスカラシップ対象公演にご期待下さい。
坂あがりスカラシップ事務局