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武本拓也「フェスティバル・トランスアメリーク Conversations on Performance 参加報告会」

パフォーマンスアーティスト 武本拓也氏によるトークイベントを開催!

カナダ・モントリオールの国際舞台芸術祭「フェスティバル・トランスアメリーク(Festival TransAmériques)」内のレジデンスプログラム「Conversations on Performance」に参加した武本拓也氏が、実際のプログラムの内容や芸術祭の様子を報告します。
海外のフェスティバルや北米シーンの最新状況だけでなく、舞台芸術におけるディスカッションのあり方に興味がある方にもおすすめのトークです。ぜひご参加ください。

>> 武本拓也プロフィールはこちら

開催概要

日 時 2025年7月4日(金)17:30〜19:30 (開場 17:00〜)
会 場 急な坂スタジオ スタジオ4
料 金 無料・要予約(定員10名)
ご予約 https://forms.gle/8EoSRDqHGcnFymWS8(Googleフォーム)

お問い合わせ takemoto.info☆gmail.com (☆マークを@に置き換えてください)
>> 武本拓也Webサイト

カナダのモントリオールで開催されているフェスティバル・トランスアメリークという国際舞台芸術祭の中のレジデンスプログラム「Conversations on Performance」に5/27-6/3の8日間参加してきました。

Conversations on Performanceは25〜35歳の若手アーティストやキュレーターが集まって、パフォーマンスを鑑賞し議論をするプログラムです。南北アメリカと欧州を中心に参加者が集まり、日本からは私が参加しました。
Festival TransAmérique(アメリカ越境フェスティバル)の名の通り、カナダ、そしてアメリカ大陸の歴史と社会性に非常に意識的なフェスティバルで、このディスカッションもそれらに自覚的、かつ多様な背景を持つメンバーとの濃密な8日間となりました。日本国内では触れることの少ないこうした場に参加でき、私にとっては大変勉強になる時間でした。
報告会では、ディスカッションの様子、カナダ-アメリカ大陸の視座において何が今若手の間で話されたか(そしてそこに僕がどう参加したか)、話す為のフレームワーク(かなり体系的にまとめられていました)、演劇祭の様子などをお伝えしたいと思います。

私自身は今回、セゾン文化財団の公募に採択いただきこのプログラムに参加しました。
日本の地理的・経済的な状況において、こうした国際的な場への参加の機会を得るに当たっては公募・公助は非常に重要です。同時に、そこに選ばれ参加の機会を得られるのはほんの一握りの人だけです。このプログラムでも、採択人数は1名だけでした。選ばれた人だけが経験を積めるというのは、状況としてはそうなんですが、しかしシーン全体という意味では痩せていくのではないかという気がしています。
今回、実際に参加できたのは私だけだったのですが、そこで得られたものはできるだけ国内のシーンに共有したいと思っています。

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主催:武本拓也
共催:急な坂スタジオ
助成:公益財団法人セゾン文化財団