月別アーカイブ: 2019年7月

キュイ『景観の邪魔』ワークインプログレス in 急な坂スタジオ

 急な坂HPにて「余計なお世話です」連載中の綾門優季さんは今年、『景観の邪魔』という自身の作品を、複数の演出家によって上演します。
 今年4月には北千住BUoYにて、小山都市雄さん演出によりワークインプログレスを開催し、また11月には橋本清さん演出で、こまばアゴラ劇場での上演も予定されています。

 今回、急な坂スタジオでは山下恵実さん演出による『景観の邪魔』ワークインプログレスを開催します。
 お時間よろしければ、是非ご参加ください。

★『景観の邪魔』無料公開中!
http://www.musashino-culture.or.jp/k_theatre/eventworkshop/keikan.pdf

キュイ『景観の邪魔』ワークインプログレス in 急な坂スタジオ

★綾門優季からのコメント
 『景観の邪魔』を2019年11月21日から12月1日にこまばアゴラ劇場で再演するにあたり、戯曲のワークインプログレスを実施しようと思い立ったのは、令和に入る直前の、3月末日のことでした。平成の終わりです。初演は2017年5月に上演されましたが、その頃はまさかわずか2年で、このような姿の東京に変貌するとは思いも寄りませんでした。急激な変化でした。『景観の邪魔』は戯曲を読んでいただければわかるとおり、東京の未来を勝手に予言する物語なのですが、今になって読み返すと、これはあくまでも平成の圏内の未来予想図だったな、と感じました。長編化するにあたって、東京を東京以外の場所から考えること、ひしひし実感している令和の陰鬱な手触りを戯曲に含ませること、そのふたつを目標にしたくなりました。第一弾は大阪出身の小山さんと大阪のシーンを話し合って作り、東京で上演しました。第二弾は埼玉出身の山下さんと神奈川のシーンを話し合って作り、神奈川で上演します。地元の人間としての視点と、外から来た人間としての視点が混ざり合い、より多層化した東京を描く、その過程の途中を今回は公開いたします。ワークインプログレスですので、忌憚のないご意見をお聞かせください。それによって、戯曲は変わります。こうしている今も、東京が変わり続けているように。

【開催概要】

作:綾門優季(キュイ)
演出:山下恵実(ひとごと。)
出演:村田真衣(家族座/ミチタ カコ)

日時:2019年7月20日(土)〜22日(月)
7月20日(土)13時00分
7月21日(日)13時00分
7月22日(月)13時00分
※各回14時00分頃終了予定。
※7月22日(月)のみショーイング終了後、ご来場いただいた方と一緒に振り返り会を予定しております。
※7月20日(土)、21日(日)は15時より、ダンスカンパニーのBATIKによる「BATIK100会その3『モニカモニカ』」を上演します。もしよろしければ、こちらも合わせてご来場ください。
お申込み方法など詳細は『景観の邪魔』ワークインプログレスをご予約いただいた方にご案内させていただきます。

会場:急な坂スタジオ 和室など
※和室はお履物を脱いでお入りいただきます。ご了承ください。

料金:500円(1ドリンク付き)
※各回定員10名程度を予定

ご予約:受付は終了しました。

【プロフィール】
★綾門 優季(あやと ゆうき)
1991年生まれ、富山県出身。劇作家・演出家・青年団リンク キュイ主宰。青年団演出部。2013年、『止まらない子供たちが轢かれてゆく』で第1回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。2015年、『不眠普及』で第3回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。青年団リンク キュイは、専属の俳優を持たない、プロデュース・ユニットとして活動中。劇作を綾門が担当し、外部の演出家とタッグを組みながら創作するスタイルを基本としている。戯曲は「リアリティーを重視しない、文語的なセリフ回し」「震災、テロ、無差別殺人など、突発的な天災・人災を主なモチーフとすること」などを特徴とする、独自の世界観を構築している。
HP|https://cuicuicuicuicui.jimdo.com/

★山下恵実(やました めぐみ)
1998年生まれ、埼玉県出身。演出家。
ひとごと。主宰、青年団演出部。
演劇やダンスなど舞台作品の創作やダンスWSなどを行い、幅広い表現活動を目指している。
ひとごと。HP|https://note.mu/hitogoto_maru

★村田真衣(むらた まい)
1998年生まれ、埼玉県出身。
多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科演劇舞踊コース在学。
主な出演作として、全国学生演劇祭に出場したミチタ カコ「夏の続きは終わらない休み、雨の音は聞こえている」など。

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【参考URL】
綾門優季連載「余計なお世話です」