「坂あがり相談室plus」2018年度版  対象者決定のお知らせ

この度は「坂あがり相談室plus」にたくさんのご応募をいただき、ありがとうございました。
厳正なる審査を行った結果、対象者として綾門優季さん、今野裕一郎さん、南波圭さんの3名が選出されました。

■対象者プロフィール

◆ 綾門 優季(劇作家・演出家)

撮影:大橋絵莉花
撮影:大橋絵莉花

1991年生まれ、富山県出身。劇作家・演出家・青年団リンク キュイ主宰。青年団演出部。2013年、『止まらない子供たちが轢かれてゆく』で第1回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。2015年、『不眠普及』で第3回せんだい短編戯曲賞大賞を受賞。青年団リンク キュイは、専属の俳優を持たない、プロデュース・ユニットとして活動中。劇作を綾門が担当し、外部の演出家とタッグを組みながら創作するスタイルを基本としている。戯曲は「リアリティーを重視しない、文語的なセリフ回し」「震災、テロ、無差別殺人など、突発的な天災・人災を主なモチーフとすること」などを特徴とする、独自の世界観を構築している。

『きれいごと、なきごと、ねごと、』(撮影:大橋絵莉花)『あなたが墓場まで持っていこうとしている出来事をわたしに教えてください』(撮影:綾門優季)
左:『きれいごと、なきごと、ねごと、』(撮影:大橋絵莉花)
右:『あなたが墓場まで持っていこうとしている出来事をわたしに教えてください』(撮影:綾門優季)

◆ 今野 裕一郎(映画監督・演出家)

撮影:黒木麻衣
撮影:黒木麻衣

バストリオ主宰、映画と舞台をつくっている。2010年にバストリオ旗揚げ以来、全作品の劇作・演出・美術を務める。自然や都市のもつ感触、日常を生きる出演者の身体から出てくる生理や質感を活かし、生演奏による音と声、ものと身体、光と影、テロップや映像などをフラットに扱い、ブリコラージュの手法で立ち上げる。空間全体をインスタレーションとして構成し、他者と出会う想像力を喚起する演劇体験を生み出す。大学時代はドキュメンタリー映画監督の故・佐藤真氏に師事し、ドキュメンタリー映画や劇映画を制作しており、2015年にドイツ・フランクフルトで開催された映画祭ニッポン・コネクションに監督した映画『ハロー、スーパーノヴァ』が招待される。2013年から東京・足立区で半年間のワークショップ「こどもえんげき部」の講師を担当し、日本各地を音楽家とツアーで回る活動も行なっている。

『エモーショナル』(撮影:黒木麻衣)『わたしたちのことを知っているものはいない』(撮影:黒木麻衣)
左:『エモーショナル』(撮影:黒木麻衣)
右:『わたしたちのことを知っているものはいない』(撮影:黒木麻衣)

◆ 南波 圭(俳優)

撮影:杉田協士
撮影:杉田協士

3人兄弟の長女。俳優。桐朋学園演劇科卒業後、NINAGAWA COMPANY’に入る。『グリークス』『真情あふるる軽薄さ2001』『三文オペラ』などの蜷川幸雄演出作品に出演。退団後、指輪ホテル『情熱』『IT’S UP TO YOU』『Please Send Junk Food』、チェルフィッチュ『フリータイム』『ホットペッパー、クーラー、そしてお別れの挨拶』『現在地』等に出演し海外公演などにも多数参加。平田オリザ演出『ロボット版銀河鉄道の夜』『北限の猿』『南島俘虜記』の出演をへて、現在、青年団所属。また、実の妹の南波早との姉妹演劇ユニット「なんばしすたーず」を2010年に結成。処女作「私たちは姉妹」より毎作品ごとに、いろんな人と出会うべく、勝手に全国ツアーを決定。ワークショップなどをやりながら滞在し、各地の人達との交わりを大切にしている。とめどないおしゃべりをしているような上演スタイルから、おしゃべり演劇と評され「気がついたら参加型」という不思議なパフォーマンス形体をもっている。東京都現代美術館、北九州芸術劇場、水戸芸術館、アサヒアートスクエア、などのフェスティバルに参加。その他に、NPO法人演劇百貨店のメンバーとして、世田谷パブリックシアターなどの劇場、美術館、学校等で演劇ワークショップの進行役として活動。幼稚園児からシルバー世代、また、障碍を持った人など、様々な人との関わりに中から生まれる演劇づくりを行っている。

『はらぺこのもり』(撮影:岩井彩)『私のおやま』(撮影:黒澤稔)
左:『はらぺこのもり』(撮影:岩井彩)
右:『私のおやま』(撮影:黒澤稔)

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坂あがり相談室plusの進捗については、今後、急な坂スタジオのHPにてご報告します。
3人の今後の活動に、どうぞご期待ください。

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