『バックヤード』対象者決定のお知らせ

急な坂スタジオの創作支援プログラム『バックヤード』にご応募いただき、誠にありがとうございました。
稽古場での日常に向けられたさまざまな提案に、じっくりと目を通しました。

選考にあたっては、提案内容そのものに加えて、この場所で過ごす時間が、今後の活動の次なる一歩へとつながっていきそうかという点も、一つのポイントとして考えました。
また、急な坂スタジオという場との相性や、スタジオに関わるさまざまな人との出会いや関係性を、どのように広げ、活かしていけそうかという点についても、あわせて話し合いました。

その結果、今回は以下の3組とご一緒することになりました。(50音順)

◆ 長岡 岳大(ながおか・たけひろ)


サーカスアーティスト
ジャグリングを主としたパフォーマンスを用いて、国内外の大道芸フェスティバルや舞台などで活動。
ヨーロッパやアジアの国内外各地の芸術祭やストリートフェスティバルに招聘される。2021年国立競技場で実施された東京2020オリンピック閉会式に出演。パフォーマンス活動と並行しながら、ソロだけでなく様々なジャンルのパフォーマーとのコラボレーション短編映像を多数制作している。
日常の風景や人と物のふるまいを観察し、そこにサーカスのアプローチを取り入れた映像やパフォーミングアーツといった表現形式の可能性を研究しているクリエイティブグループ コメカミワークス主宰。

◆ 松井 絵里(まつい・えり)

2001年生まれ。京都府出身。
多摩美術大学演劇舞踊デザイン学科を卒業。
2024年にさるさるさる松井絵里を立ち上げ、劇作・演出・俳優として活動。
主な出演作に、さるさるさる松井絵里『心からのみこめば』ザジ・ズー『MY NAME IS I LOVE YOU』スイッチ総研『越後妻有MonETスイッチ』など。
photo by 大石水月

◆ 盛典(もりのり)

小売業の販促企画に携わる傍ら、平家琵琶・薩摩琵琶正派を須田誠舟氏に師事。
平家琵琶の伴奏で平家物語を語る「平曲」を基点に、物語ゆかりの地での演奏や、現代語訳・空間展示を組み合わせた表現を探っている。
また、平家琵琶・薩摩琵琶の学びを行う「琵琶行舎」では、物語にゆかりのある地域での記録制作やワークショップにも取り組んでいる。
盛典 ▷ https://morinorijapan.com
琵琶行舎 ▷ https://biwakousha.com


いずれの提案も、稽古場での時間をそれぞれの方法で深め、次の段階へとつなげていく可能性を感じさせるものでした。
なお、今回採択に至らなかった提案についても、どれも真摯で魅力的な内容であり、限られた枠の中での選考となったことをご理解いただけましたら幸いです。


加えて以下の1組については、『バックヤード』とは異なる関わりのほうが、より開かれた展開につながりそうだと考え、期間や条件を調整したうえで、別のかたちでご一緒していく予定です。

◆ 臼田 菜南(うすだ・ななみ)

1999年生まれ。パフォーミングアーツコミュニケーター。
大学卒業後、株式会社ネビュラエンタープライズに就職。公演チラシ折込代行サービスのデスク業務をはじめ、公演宣伝のための記事執筆やSNS運用など、舞台芸術業界の広報支援に携わる。
2023年よりフリーランスとして活動を開始。集客のサポートに留まらず、“創客”に向けた取り組みに関心を寄せ、その企画・実践を行うためのひろば「ゲイジュツの空き地」を2024年に始動した。
photo by 日比楽那


『バックヤード』は、完成形を目指す場ではなく、思考し、試し、対話しながら進んでいくプロセスそのものを大切にするための場です。
今後は各組の活動の様子を、レポートなどを通して随時ご紹介していきます。引き続き、どうぞご注目ください。


2025年12月22日 急な坂スタジオ

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