急な坂ゼミナール受講申込 受付終了
受講申込の受付は終了致しました。たくさんの皆さまのご応募、誠にありがとうございました。
急な坂スタジオでは、「創り手」「つなぎ手」を対象とした、少人数制のゼミナールを開講いたします。第一期には、作品づくりにおける思想性を徹底的に探る「思想ゼミ」、そして誰も教えてくれなかった企画の立て方を習得する「企画ゼミ」の2つのプログラムを行います。
日時:
毎週金曜 19:00~21:30 (思想ゼミ・企画ゼミを隔週で開講)
思想ゼミ:9/28~1/18 *1月18日のみ17:00開始
企画ゼミ:10/5~1/25 *1月25日のみ17:00開始
会場:急な坂スタジオ 和室およびコミュニティ・ルーム
※受講申込方法は、ページの末尾をご覧ください。
思想ゼミ ~思想と作品、そして方法。その間の、あらゆる探求に迫る!~
10/26 ディスカッサントとして、鷲田清一氏(哲学者、大阪大学総長)が決定致しました。
授業概要:
思想ゼミは、舞台芸術の作品づくりにおける思想性を徹底的に探る学びの場です。
題材はゲスト・アーティストの作品群。作品を支える思想性や社会との連続性を、ディスカッションを通じて紐解いていきます。ゲスト・アーティストには自分の原点となる本を1冊だけ持ち寄ってもらい、それを議論の出発点とします。
一方受講者は、毎回、自分の問題意識や思考を言葉で表現し、最終回にはなんらかの形で他の受講者やアーティストに向けて発表をしてもらいます。
表現活動を行っている方、これから行おうという方にお勧めのゼミナールです。
メッセージ:思想ゼミ長 熊倉敬聡(慶應義塾大学 教授)
「パフォーミング・アーツ(に限らず芸術作品全般もそうですが)は、アーティストの感覚的冒険と知性の試練が奇跡的に結晶化したものですが、それが人類史的に本当の意味で「新しい」ためには、本来、それを意味づけるだけの思想的営為が不可欠なはずです。しかしながら、わが国の演劇・ダンス状況を見るにつけ、そうした営為を背後に感じさせる作品がけっして多くないというのも、また事実です。そこで、本講座では、そうした状況の中でも、意識的に思想的営為に取り組んでいると思われる劇作家・演出家・振付家を招いて、彼らのドラマトゥルギーの思想的核心を、演劇・ダンス界の外部からの論客も交えつつ、徹底的に探っていきたいと思います。」
■カリキュラム:
第1回 9月28日(金) 19:00-21:30
イントロダクション 「なぜ、作品づくりに思想が必要なのか?」
熊倉氏によるイントロダクション。思想ゼミで扱う必読書、必見作品(DVD)の紹介など。
第2・3回 10月12日、26日(金) 19:00-21:30
演習1 「方法への模索、方法からの脱却、そして方法との不即不離。」
ゲスト・アーティスト:岡田利規 (演出家・劇作家、チェルフィッチュ主宰)
10/26 ディスカッサント:鷲田清一(哲学者、大阪大学総長)
第4回 11月9日(金) 19:00-21:30
演習2 「身体を解剖する、その先にあるもの」
ゲスト・アーティスト:手塚夏子(振付家・ダンサー)
第5回 11月23日(金) 19:00-21:30
演習3 「ディレクション/インプロヴィゼーションの可能性/不可能性」
ゲスト・アーティスト:藤原敏史(映画監督)
第6・7回 12月7日、21日(金) 19:00-21:30
演習4 「都市、記憶、テキスト、そして演劇的なるものの探求」
ゲスト・アーティスト:高山明 (演出家、PortB主宰)
12/21 ディスカッサント:宇野邦一 (哲学者/立教大学教授)
第8回 1月18日(金) 17:00-21:30 *開始時間が17時からとなりますのでご注意ください。
最終ディスカッション
思想ゼミの4ヶ月間で培った思想的探求の成果を、各受講者たちが自らの方法にのっとって発表します。ゲスト・アーティストらもディスカッサントとして参加予定。
企画ゼミ ~発想から立案、そして実現へ。アート系企画のパイオニアとなれ!~
授業概要:
企画ゼミは、アートに関わる企画を発想・立案、そして実現させるための力とスキルを養う場です。企画の発想から資金調達、人材マネジメントまで、講義と演習による徹底指導。受講者は、自分がたててみたい企画のアイディアを持ち込み、それを毎回講師の指導のもとにブラッシュアップ。最終回では実際にプレゼンテーションし、企画実現を目指します。
今まで誰も教えてくれなかった、企画を立てるにあたっての基本スキルをここで習得!
これからアート・プロジェクトを企画し、実現させたい方にお勧めのゼミナールです。
メッセージ:企画ゼミ長 市村作知雄(東京芸術大学准教授)
「企画は思いつきでは実現できません。企画はまずそれを支える思想性と社会性、そしてそれを実現するための発想力や行動力、そして問題解決能力が問われます。このゼミでは、アートに関わる企画を成立させるために必要なそうした力と、いくつかの技術的なスキルと人的ネットワークを実践とディスカッションを通じて養います。ゼミ生は、自分がたててみたい企画アイディアを持ち込み、それを毎回講師の指導のもとにブラッシュアップさせていきます。最終回には完成した企画書としてプレゼンすることで、より現実社会の中で芸術活動を行うリアリティを得ることが期待されます。」
■カリキュラム:
第1回 10月5日(金) 19:00-21:30
イントロダクション
各受講者が実現したいアイディアとモチベーションを披露。
第2・3回 10月19日、11月2日(金) 19:00-21:30
演習1:発想から立案へ
芸術の今日的状況の中で、企画をたてる上での根本的な考え方、社会との関係性、芸術の同時代性について、発想の原点と着地点、その間のプロセスを確認。
第4・5回 11月16日、30日 (金) 19:00-21:30
演習2:資金調達
企画実現には欠かせない資金調達。日本の助成金制度の仕組みを把握し、経営的な視点から指定管理者制度やNPOマネジメントの問題も考えます。実際に助成申請書や予算書も作成。
ゲスト講師:
11/16 高萩宏(世田谷パブリックシアター ゼネラル・プロデューサー)
11/30若林朋子(社団法人企業メセナ協議会・シニア・プログラム・オフィサー)
第6回 12月14日(金) 19:00-21:30
演習3:人材マネジメント
企画は、そこに関わる人がいて始めて成立します。アーティストやスタッフの雇用や労働環境、インターン・ボランティア制度に加え、これまで語られてこなかったアート界の出産・育児の問題にも視野を広げ、人を主体とした企画運営の手法を探ります。
ゲスト講師:高萩宏(世田谷パブリックシアター ゼネラル・プロデューサー)
第7回 1月11日(金) 19:00-21:30
演習4:企画書作法
企画書読解のプロの視点から、企画書のレイアウトから内容まで徹底指導。
ゲスト講師:久野敦子 (財団法人セゾン文化財団 プログラム・ディレクター)
第8回 1月25日(金) 17:00-21:30 *開始時間が17時からとなりますのでご注意ください。
最終プレゼンテーション
各受講者の企画プレゼンテーション。優秀な企画は、実現に向けて次のステップが用意されるかも?
ゲスト・クリティーク:
前田圭蔵(カンバセーション プロデューサー)
小泉雅生(建築家、小泉アトリエ主宰)
仲原正治(横浜市開港150周年・創造都市推進事業本部課長)
ゼミ長プロフィール:熊倉敬聡(くまくらたかあき)
慶應義塾大学理工学部教授。同大学教養研究センターならびにアート・センター所員。パリ第7大学博士課程修了(文学研究)。フランス文学、特にステファヌ・マラルメの〈経済学〉を研究後、現代芸術と社会の関係について様々な研究・執筆・企画等を行う。最近は、教育の現場に積極的にコミットし、新たな学びの在り方を探究している。昨年秋より、慶應義塾大学三田キャンパス近傍に、新たな学び/社交力の場「三田の家」を開設。著書に『美学特殊C』、『脱芸術/脱資本主義』、共編著に『セルフ・エデュケーション時代 Practica 1』、『女?日本?美?』などがある。
企画ゼミ長プロフィール:市村作知雄(いちむら・さちお)
1949年大阪府生まれ。「山海塾」制作、パークタワーホールアートプログラムアドバイザー、トヨタアートマネジメント講座ディレクター、(株)シアター・テレビジョン代表取締役社長などを歴任。2000年よりNPO法人アートネットワーク・ジャパン理事長、東京国際芸術祭(TIF)ディレクターを務める。国内外のダンス・パフォーマンス公演のプログラミング、プロデュース、文化施設の経営以外にも、企業と文化を結ぶさまざまなプロジェクト、NPOの調査研究などを手がけている。NPO法人芸術家と子どもたち副理事長、財団法人横浜市芸術文化振興財団理事、日本NPOセンター理事、社団法人企業メセナ協議会研究部会員なども兼任している。東京藝術大学音楽学部音楽環境創造科准教授。
受講申込方法
お申込は、メールにて受付ます。
タイトルを「急な坂ゼミナール 受講申込」とし、本文に以下の内容を記入してください。
■定員:20名
* 全回参加が原則ですが、定員に空きがある場合のみ、各回参加も受け付けます。
* 応募者多数の場合は、全回参加できる方を優先します。それでも定員を上回る場合は、応募書類による選考のうえ、お電話による意思確認を行ないますのでご了承下さい。
* 欠席の回がある方は、お申込み時にご記入下さい。
■料金:
20,000円 (各回参加3,000円) *初回に全額頂きます。
1.氏名(ふりがな)、生年月日、年齢、住所、メールアドレス(携帯不可)、 日中連絡のとれる電話番号
2.履歴(高校~現在まで。作品の発表暦、企画の制作暦なども含む。学生は校名・専攻・学年を記載してください。)
3.希望する講座(思想ゼミ or 企画ゼミ)
4.欠席する回がある方は欠席予定回数を明記 ○回
5.急な坂ゼミナールに期待すること(400字程度)
6. 今回の告知を知った方法
※お送りいただいた情報は選考以外の目的で使用することはありません。