急な坂スタジオ×Y-GSA リノベーション・プロジェクト

2007年6月1日

建築リノベーション・コンペのプランが決定しました。

急な坂スタジオでは、エントランス、カフェ、ラウンジスペースなど、共有部分のリノベーションを行なうにあたり、今年度より馬車道にスタジオをかまえ、新たに誕生した横浜国立大学大学院/建築都市スクール“Y-GSA”の学生を対象とし、急な坂スタジオ建築リノベーション・コンペを実施しました。
Y-GSA教授陣、急な坂スタジオ関係者によって行われた公開審査(6月19日、急な坂スタジオ)にて選出された作品についてお知らせします。

タイトル:「急な坂の長い棚」

【設計】 岡田寛規、木野史朗、安士正朗
【コンセプト】
・急な坂スタジオの1階部分を貫く背骨となるような長い棚を直交して配置することで、使い方が曖昧だった共用部を4つの場所に分け、それぞれに明確な役割(インフォメーション、オフィス、ラウンジ、アーカイブ)を与える。
・各場所での使われ方に応じて棚には様々なものが並び、また棚自体が机、カウンター、ベンチ、ディスプレイへと変形することによって、そこで行われる活動を支える。
・急な坂スタジオに関わる人々が、空っぽの長い棚を埋めていくことで、創造の場として育てていく。

今回のコンペにはY-GSAの学生による7チームがエントリーしました。アーティストや来館者の交流を誘発し、創作活動に刺激を与える様々な仕掛けが用意された個性的なプランが並ぶ中、急な坂スタジオのアイデンティティを強く打ち出す「長い棚」をシンボルとしたプランが選出されました。
本プランでは、舞台芸術の創造拠点として、人が集い、情報が蓄積していく空間が提案され、エントランスやカフェなど、スタジオの機能性が重視されています。このコンセプトをもとに実施施工に向けて設計、7月下旬より自主施工に着工、9月初旬完成予定です。
急な坂スタジオ×Y-GSAのリノベーション・プロジェクトによって新しく生まれ変わるスタジオ・スペースに、ご注目ください!

リノベーション・プロジェクト 改修コンセプト

稽古場=創造の現場
・クリエイション(創造)のプロセスを共有し、蓄積するプラットフォーム。
・アーティストや来館者の自由な対話や、交流を誘発する空間。
・アーティストの創作活動を刺激し、集中力を高める空間。

公開展示期間(プラン・一部模型)
【期間】 2007年6月13日(火)~19日(水)
【場所】 横浜アートプラットフォーム 急な坂スタジオ ラウンジ

公開審査会概要
【日時】 2007年6月19日(火)12時~15時
【場所】 横浜アートプラットフォーム 急な坂スタジオ ラウンジ
【審査会】 プレゼンテーションと講評
【審査員】
Y-GSA :山本理顕、北山恒、飯田善彦、寺田真理子
急な坂スタジオ:仲田恭子(レジデント・アーティスト)、相馬千秋(ディレクター)、細川浩伸

今後の予定
7月末  着工予定
8月   Y-GSAの学生とともに自主施工
9月初旬 完成

「急な坂の長い棚」 作品イメージ

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